看護体制
看護体制
- 1.外来
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ブロック制:診療科を4ブロックに分け各ブロック単位で看護業務 を行っています。
血液浄化室:外来・入院患者の透析を行っています。 - 2.救急外来
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救急外来とHCUが1つの部署となっており、日々のスタッフ同士で相互に協力しながら対応しています。
- 3.手術室
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通常業務時間以外の対応はオンコール制をとっています。
- 4.病棟
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受け持ち制を併用した固定チームナーシング制をとっています。(一部機能別になっています)
病棟によっては、PNS(パートナーシップ・ナーシングシステム)を導入しています。
病棟の勤務体制
- 急性期病棟:3交替制
看護師配置 10:1
看護補助者配置 25:1 - 地域包括ケア病棟:変則2交替制
看護師配置 13:1
看護補助者配置 25:1
勤務時間
- 日勤:8:30~17:15
- ロング日勤:8:30~20:45
- 病棟夜勤(短夜勤):20:15~9:15
- 救急外来/HCU夜勤/地域包括ケア病棟:16:30~9:00
- 早出(血液浄化室等):8:30~17:15
- 遅出1:10:30~19:15
- 遅出2:12:15~21:00
※会計年度任用職員は各勤務帯で職員より15分短くなっています。
看護部の教育体制
教育理念
病院理念・看護部理念に基づき、患者と地域社会のニーズに応えられる専門職業人として、個人の能力を十分に発揮できる看護師を育成する
教育方針
- 安全管理能力の育成
- 看護倫理を追及し遂行する能力の育成
- 質の高い看護サービスを提供できる人材の育成
- 地域医療・他部門と協働するための知識の習得と能力の育成
教育目標
- 安全管理について理解し、安全・迅速・正確に行動できる
- 倫理的感受性を高め、専門職として自律ある行動ができる
- 専門職業人としての役割を認織し、主体的に質の高い看護が提供できるよう自己研鑚に努める
- 新宮市立医療センターの役割を理解し、地域社会のニーズに対応できる能力を身につけることができる
看護部教育基準
- 1.看護師の継続教育
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- 教育委員は、教育理念に基づいて、教育計画を策定する
- 教育計画に基づいて、教育プログラムを作成し、教育活動を実践する。
- 教育プログラムは、組織のニーズ、看護職員のニーズ、地域社会のニーズを査定して作成し、教育活動を企画・運営・評価する
- 各看護単位では、看護師長、看護副師長が中心となり、教育プログラムを軸に職員個々に合わせた教育計画を査定し、支援する
- 2.院内教育の体系と内容
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- I.キャリア開発ラダーシステムを活用し、教育プログラムの基、知識・技術・態度の向上と育 成を行い、キャリア開発を目指す
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- キャリア開発とは、個々の看護師が組織の目標を踏まえ、各自の能力やライフサイクルに応じて、組織の支援を受けながら臨床実践能力の向上に、自ら取り組むことである
- 臨床実践能力については、質の高い看護に発展させるため、4つのカテゴリーに分類し、階層ごとの能力開発目標を明示する
- 看護実践能力:患者の状態に応じた適切な看護サービスを提供するために、豊富な知識と正確な技術を統合し、人間性豊かな態度をもって看護を実践する能力
※「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」を適応 - 管理(倫理)能力:適切な看護サービスを提供するために、看護職に求められている役割や責務を果たす能力
- 人間関係調整能力:患者および家族との信頼関係の確立、医療チームとの協働・連携のためのコミュニケーション技術を高めるなど、人間関係を築き上げる能力
- 教育・研究能力:看護の質を保証するために、後輩を育成する能力であり、自らが研究に取り組み、医療の変化に対応できる能力
- 看護実践能力:患者の状態に応じた適切な看護サービスを提供するために、豊富な知識と正確な技術を統合し、人間性豊かな態度をもって看護を実践する能力
- キャリア開発ラダーの階層は、8階層に分類し、教育プログラムを作成する
- 新人:その年度の新卒看護師
- レベルⅠ:卒後2年目看護師
- レベルⅡ:卒後3~4年目看護師
- レベルⅢ:卒後5年目以上の看護師
- ジェネラリスト:卒後5年目以上で、レベルⅢの評価項目すべてを「達成」した者が自己申請し、所属師長が推薦し、教育委員会の承認を得た看護師
- スぺシャリスト:認定看護師
- 管理Ⅰ:看護副師長
- 管理Ⅱ:看護師長
- キャリア開発ラダーの階層毎の定義と到達目標は下記のとおりとする
- <新人>
基本的な看護手順に従い、必要に応じ助言を得て看護を実践する -
到達目標
- 助言を得てケアの受け手や状況(場)のニーズをとらえる
- 助言を得ながら、安全な看護を実践する
- 関係者と情報共有ができる
- ケアの受け手や周囲の人々の意向を知る
- <レベルⅠ>
標準的な看護計画に基づき、自立して看護を実践する -
到達目標
- ケアの受け手や状況(場)のニーズを自らとらえる
- ケアの受け手や状況(場)に応じた看護を実践する
- 看護の展開に必要な関係者を特定し、情報交換ができる
- ケアの受け手や周囲の人々の意向を看護に活かすことができる
- 院内研修に参加し、看護実践に活かすことができる
- 疑問に対して主体的に学習し、研究的姿勢を持つことができる
- <レベルⅡ>
ケアの受け手に合う個別的な看護を実践する -
到達目標
- ケアの受け手や状況(場)の特性をふまえたニーズをとらえる
- ケアの受け手や状況(場)の特性をふまえた看護を実践する
- ケアの受け手やその関係者、多職種と連携ができる
- ケアの受け手や周囲の人々に意思決定に必要な情報提供や場の設定ができる
- 学習課題を明確にして、院内研修に参加し、看護実践に活かすことができる
- 研究チームの一員として研究に取り組むことができる
- <レベルⅢ>
幅広い視野で予測的判断をもち看護を実践する
リーダーシップを発揮し、指導的役割を担える -
到達目標
- ケアの受け手や状況(場)を統合しニーズをとらえる
- 様々な技術を選択・応用し看護を実践する
- ケアの受け手を取り巻く多職種の力を調整し、連携できる
- ケアの受け手や状況(場)を統合しニーズをとらえる周囲の人々の意思決定に伴う心のゆらぎを共有でき、選択を尊重できる
- 院内外の研修に主体的に参加し、看護実践に活かすことができる
- 主体的に研究テーマに取り組み、発表することができる
- <ジェネラリスト>
より複雑な状況において、ケアの受け手にとっての最適な手段を選択し、QOLを高めるための看護を実践する -
到達目標
- ケアの受け手や状況(場)の関連や意味をふまえニーズをとらえる
- 最新の知見を取り入れた創造的な看護を実践する
- ケアの受け手の複雑なニーズに対応できるように、多職種の力を引き出し連携に活かす
- 複雑な意思決定プロセスにおいて、多職種も含めた調整的役割を担うことができる
- 看護単位におけるスタッフ教育・指導的役割がとれる
- 自己研鑚して看護実践能力を深めることができる
- 自部署の看護研究について積極的に助言できる
- <スペシャリスト>
高度で専門的な看護実践の提供と、看護の質の向上に寄与できる -
到達目標
- 専門領域における看護実践の役割モデルとなれる
- 一連の看護過程の展開について助言・指導ができる
- 医療チーム内においてリーダーシップが発揮できる
- 看護部内において教育的役割がとれる
- 専門領域のみならず、看護実践能力を向上し、指導的役割がとれる
- 専門領域における看護研究ができる
- <管理Ⅰ>
看護実践においてリーダーシップを発揮し、組織横断的な活動ができる -
到達目標
- 看護実践者としての役割モデルを示し、良質な看護サービスが提供できる
- 保健・医療・福祉と適切な連携がとれる
- 部署のリスクマネジメントができる
- 人材育成をし、OJTの場としての教育支援・実践ができる
- 部下と協働し、活性化された職場風土を創ることができる
- 看護研究について自ら助言・推進ができる
- 看護師長を補佐し、委譲された部署の看護管理業務が遂行できる
- 職場管理を通し、病院経営に参画できる
- <管理Ⅱ>
管理能力を発揮し、看護管理過程の展開ができる -
到達目標
- 看護単位における人材・システムの管理を行い、質の高い看護サービスを提供できる
- 保健・医療・福祉との連携をとり、看護管理ができる
- 部署及び看護部のリスクマネジメントができる
- 看護職員教育の企画・運営及び教育実践ができる
- 環境・労働管理ができ、常に働きやすい職場を創ることができる
- 看護研究について自ら指導・推進ができる
- 看護部長を補佐し、委譲された看護管理業務が遂行できる
- 管理者的視点で病院経営に参画できる
- キャリアファイルの活用
- キャリアファイルは助産師・看護師・准看護師が主体的に活用できるように、原則自己管理とする
- 目標管理シートやレベル別評価票、学習履歴(資料)などを一元管理し、自己学習や仕事上の資料として活用する
- 自己のキャリアを時系列に整理し、自己の成長や変化を確認するツールとして活用する
- II.院内教育の手段
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- 職場外(集合)教育(Off-JT)
教育委員会が「レベル別研修」と「全体研修」を企画・運営する - 職場内教育(OJT)
各看護単位の教育担当副師長が中心となり、「部署別 看護教育マニュアル」を基に各職場で必要な学習を企画・運営する - 「ナーシング・スキル」を活用した学習教育
全看護師に「ID」と「パスワード」を付与し、自己学習を推進する
- 職場外(集合)教育(Off-JT)