当センターについて
院長あいさつ
ご挨拶
ホームページをご覧いただき有り難うございます。
このたび、開設者である田岡実千年市長から令和5年4月1日付けで新宮市立医療センター院長を拝命致しました、北野陽二(きたのようじ)と申します。
令和6年度より新宮市民になりました。もともとは整形外科で、主に手外科や外傷を専門としております。仕事以外では、お酒、ゴルフ、釣り、山歩き、歌など浅く広く趣味を楽しんでいます。
医療圏
当センターは新宮市・東牟婁郡の新宮保健医療圏に加え、田辺市本宮町・奈良県十津川村・三重県熊野市及び南牟婁郡からの広範な地域の人口約10万人の医療対象者を受け持ち、急性期病床を中心としつつ地域包括ケア病棟を含む285床を擁しています。残念ながら現在は看護師不足のため一部病棟を閉鎖しています。
展望
当センターは和歌山県立医科大学の各教室から多くの医師を派遣していただくことで成り立っている病院です。和歌山県立医科大学附属病院と密に連携することにより、当センターが先進的な治療など質の高い医療を提供することで益々魅力的になり、若手の先生方がここで働きたいと思っていただける環境づくりも推進していきたいと考えます。
そして和歌山県立医科大学からのさらなる派遣医師の増員に加え、現在派遣していただいていない診療科にも派遣していただけるよう努力してまいります。
また、看護師や他のコメディカルのスタッフをより充足していきたいと思います。今後はより働きやすい環境を整えて地域に根差す病院をスタッフ全員が協力して作り上げていけるようチーム医療を充実させていくことを目標にしています。トップダウン方式ではなくリエゾン方式で行うことで、よりスピーディーに、より細やかな医療サービスを提供できるのではないかと考えます。そして、令和6年度よりインスタグラムも始め、SNSによる広報活動を充実することで、より当センターを知っていただきたいと考えております。
昨今、新宮保険医療圏においては高齢化、人口減少が厳しい状況が続いており、今後もこの状況は進んでいくと思われます。現在は、各地域の自治体病院が中心となり運営しています。しかし前述した高齢化と人口減少がひっ迫していく中で、どこの自治体病院も悲鳴を上げている状態です。今後は時代の潮流の中で、運営形態も柔軟に変化させながらも活路を見いだしていきたいと思います。
新宮市や周辺地域における医療連携も重要な課題です。当センターは急性期治療を主としており、現状では後方病院や施設などへのスムーズな移行に苦慮している部分もありますが、病院、医院、介護施設、訪問看護ステーション等との協力体制をより緊密にしていくことにより地域全体の医療の流れを良くしていこうと思います。
広範囲の医療圏において、患者も働き手も減少する中での運営は極めて過酷ではありますが、この荒海をスタッフの皆様とともに乗り切りたいと思います。そのためには地域住民の皆様には何卒ご理解いただけることをお願い申し上げます。
新宮市立医療センター 院長 北野 陽二


新宮市立医療センター
院長 北野 陽二
基本方針・理念
基本理念
私たちは、すべての患者さんの安全と権利を守り、良質な医療環境のもとに、安心して適切な医療が受けられる病院をめざします。
基本方針
- 患者さんと職員の安全確保
- わかりやすい説明の工夫と守秘義務の順守
- 医療の質の向上、チーム医療の充実、全人的医療人の育成
- 地域医療の連携強化
- 自治体病院としての公共性を追求
患者さんの権利
患者さんには、判断能力のある限り、他人に危害が及ばない条件下で身体と生命の質を含む自己に関する自己決定権があり、自己決定に必要な情報の提供を受ける権利があります。
したがって、病状や治療内容について納得できるまで説明を受ける権利とともに、他の医療機関、医師等に意見を求める権利があり、そのために必要な診療情報の提供を受ける権利があります。
ご自身の納得のいかない治療は拒否する権利があり、医療機関を選択する権利があります。
また、診療の過程において生じるさまざまな情報は、本人の同意がない限り、守秘される 権利があります。
沿革
昭和22年4月1日 | 病院事業を開始 |
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昭和24年3月 | 管理診療棟が竣工、病棟を増築し、市民病院としての形態を整える |
昭和42年1月 | 名称を総合病院新宮市立市民病院とし、眼科、耳鼻咽喉科を開設する |
昭和49年3月 | 295床を有する総合病院となる |
昭和58年2月 | 救急病院として告示される(紀南地方の公的機関で初) |
平成7年4月 | 県立なぎ看護学校開校に伴う実習指定病院としての施設整備 |
平成9年5月 | 災害拠点病院の指定を受ける |
平成13年5月 | 新宮市蜂伏に移転新築。 地下1階、地上6階 病床数304床(総工事費12,692百万円) 名称を「新宮市立医療センター」に改称して開院。 17診療科(内科、外科・肛門科、小児科、産婦人科、眼科、 耳鼻咽喉科、麻酔科、リハビリテーション科、脳神経外科、整形外科、 泌尿器科、形成外科、放射線科、皮膚科、歯科口腔外科、脳神経内科、 呼吸器外科・心臓血管外科)となる |
平成13年12月 | 院外処方開始 |
平成15年2月 | 院外処方全面移行 |
平成15年4月 | 地域医療室の開設 |
平成15年10月 | 臨床研修病院(管理型)の指定 |
平成18年4月 | 循環器科を新設、18診療科となる |
平成19年3月 | 病院機能評価Ver4.0の認定を受ける |
平成19年7月 | 新看護体制(一般病棟入院基本料10対1)を実施 |
平成21年7月 | DPC(診断群分類包括評価)対象病院となる |
平成23年4月 | 地域医療室の名称を「地域医療連携室」に改称 |
平成23年7月 | 地域医療支援病院の承認を受ける |
平成28年4月 | 腎臓内科を新設、19診療科となる |
平成28年4月 | 地域包括ケア病棟を開設 看護師等奨学金貸与制度開始 |
令和4年4月 | HCU(ハイケアユニット)病床を開設 |
令和6年4月 | 消化器内科新設、20診療科となる |